CV22オスプレイ配備反対声明を発表しました
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2015.5.12
CV22オスプレイ配備反対声明を発表しました
CV-22オスプレイの横田基地配備に反対する声明
去る5月9日,マスコミ各社の報道によって「CV-22オスプレイの横田基地配備が決定した」ことが報道されました。そして,その後,中谷防衛大臣の「(この件については)知らない」との発言がなされたことも報道されました。
CV-22配備が事実であるならば,私たちはこの決定に対し憤りをもって反対の意思を表します。また,2013年のカーライル太平洋空軍司令官発言後の政府の対応が嘘で塗り固められたものであったこと,周辺自治体や住民を無視した政府決定がなされたことに対し,厳重に抗議をいたします。
横田基地については,1976年に基地を離着陸する航空機の騒音等を原因とする被害からの救済を求めての訴訟が提起されて以来,数度の訴訟が繰り返し起こされてきました。そして,裁判所は,「被害があることを認め,違法性がある」との判断を10回以上にわたり下しています。そして,現在も被害が続く中で,私たち2つの原告団は裁判を継続しているところです。
ところで,この訴訟が続く中で,基地周辺を飛び交う航空機の飛行回数は2012年度まで減少傾向が続きましたが,2013年度に急増し,その後も増加傾向が止まりません。そして,2012年からパラシュートによる人員降下と物資の投下訓練が基地内で頻繁に行われるようになりました。さらに,昨年7月からはMV-22オスプレイが毎月のように飛来し,厚木基地と共に,オスプレイ東日本飛来時の拠点となりつつあります。
この様な経緯と現状の中で,CV-22を横田基地に配備することは,騒音被害と重大事故の危険を増加させることであり,基地周辺に暮らす私たちにとって決して認めることのできないことです。CV-22は危険な作戦に使用することを目的とした航空機であり,事故率が非常に高いと聞いています。普天間基地同様,横田基地周辺に広がる住宅密集地上空でのCV-22の飛行は危険そのものであり,騒音のみならず基地周辺住民の生命と生活の脅威となることは明白です。
私たちは,CV-22の配備は新たな部隊の日本への投入であって,「沖縄の負担軽減」という言葉とは全く関係のない,米軍の軍備増強の一環であり,時代に逆行したものであるとも判断しています。
私たちは,CV-22の横田基地配備に対し,基地周辺自治体をはじめ,周辺住民,諸団体と共に,配備反対の運動を拡げていく決意であることを,ここに宣言します。
2015年5月12日
第9次横田基地公害訴訟原告団 団長 福本道夫
第2次新横田基地公害訴訟原告団 団長 大野芳一