[静かな空をもとめて] 第2次新横田基地公害訴訟原告団

控訴審第2回口頭弁論期日が開かれました

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控訴審第2回口頭弁論期日が開かれました

2018.07.27

 本日、東京高等裁判所101号法廷で、控訴審の第2回口頭弁論が開かれました。
 また、口頭弁論に引き続いて、第4回進行協議も行われました。

提出書面

 今回の期日に先立って、準備書面(国の主張に対する反論)、訴えの変更申立書(将来にわたる賠償請求に関する請求追加)、その他証拠関係書類や9月の現地進行協議に関する書類を提出しました。
 また、法廷で上映されたDVDも証拠として提出しています。

口頭弁論手続

 本日の口頭弁論手続では、

  1. 訴えの変更に関する意見陳述(弁護団)
  2. 横田基地に離着陸する航空機の映像(DVD)の上映

を行いました。

 今回の訴えの変更は、判決で将来にわたる賠償請求(将来請求)を認めさせるための工夫です。
 これまで将来請求は、ほとんど認められてきませんでした。理由は、簡単に言うと、騒音被害がいつ終わるか分からないから、というものです。裁判所が「被害があった」と判断できるのは過去に限られるので、新たに被害が生じてから再度請求せよ、というわけです。
 しかし、これまでの基地騒音裁判では、事実上、騒音コンターと居住期間に基づいて賠償が認められてきました。それならば、騒音コンターが変更されたり、原告が転居したりするまでは、将来にわたって賠償を認めてもよいはずだ、というのが今回の「訴えの変更」です。
 法廷では、弁護団から、今回の訴えの変更に基づいて、将来請求を認めるべきだという意見が述べられました。

 続いて行われたのは、横田基地に離着陸する航空機の映像(DVD)の上映でした。
 横田基地に常駐しているC-130(大型のプロペラ輸送機)の旋回訓練や物資投下訓練の様子、アメリカ本土との間を行き来するC-5ギャラクシーやC-17グローブマスターといった超大型輸送機、空中給油機、民間チャーター機、小型の連絡機、軍用ヘリコプターなどの映像のほか、間もなく正式配備されるCV-22オスプレイや、爆音を轟かす戦闘機F-22ラプターなど、様々な軍用機の様子が法廷で上映され、裁判官も食い入るように映像を見ていました。

 最後に、時間の関係で一部省略されましたが、長時間にわたって響き続ける、横田基地からの地上騒音も法廷に流れました。続けて、C-130が滑走路から駐機場に向かう誘導路を進む際の映像が流され、私たち住民が悩まされているのは、飛行騒音だけではないということが裁判官にも分かってもらえたのではないかと思います。

進行協議手続

 引き続き行われた進行協議手続(控訴審第4回)で、今後の審理日程についての協議が行われました。
 次回(9月27日)は、現地(横田基地周辺)での進行協議を行うこととなっています。これは、事実上の現地検証で、裁判官に現地の様子を見ていただきます。朝から夕方まで丸1日かけて、基地周辺を回ります。
 次々回(11月20日)は、証人尋問と原告本人尋問が行われます。今日の協議で、証人1名、原告8名の尋問を実施することが決まりました。こちらも1日がかりの尋問になります。
 現地の様子と被害者の生の声を裁判官に伝える重要な機会です。心して臨みましょう。

次回期日

 次回は、

2018(平成30)年9月27日 午前9時40分~
現地進行協議

です。

 なお、今後の裁判日程(予定)は以下のとおりです。

2018(平成30)年5月25日1:30pm弁論意見陳述等終了
2018(平成30)年7月27日10:30am弁論(ビデオ検証実施)終了
2018(平成30)年9月27日終日現地検証
2018(平成30)年10月12日終日(検証予備日)
2018(平成30)年11月20日終日弁論尋問
2019(平成31)年1月31日2:30pm弁論結審予定



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