第9回口頭弁論期日が開かれました
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第9回口頭弁論期日が開かれました
2015.04.22
東京地裁立川支部で第9回口頭弁論が開かれました。
また、弁論終了後、第5回進行協議期日も開かれました。
陪席裁判官交代
前回は裁判長の交替がありましたが、今回は、右陪席と左陪席の裁判官も交替になりました。人事異動のためです。右陪席(向かって左側)は井原史子裁判官、左陪席(向かって右)は池上絵美裁判官です。
提出書面
今回の期日までの原告被告双方の提出書面は次のとおりです。
- 原告側
- 原告陳述書(追加)
- 飛行状況等を撮影したDVD3枚
- 原告本人尋問申請書(追加)
- 検証に関する意見書
- その他審理に関する上申書など
- 被告(国)側
- 訴訟進行についての上申書(2)
口頭弁論手続
今回の期日では、裁判官2名の交替を受けて弁論更新(これまでの審理を新しい裁判体が引き継ぐこと)がされました。その際、弁護団の関島団長から、前回以降従前の裁判官3名が全員交替となったが、何の予告もなく全員交替というのは異例であるため、次回期日にも原告団及び弁護団の意見陳述(更新弁論)を行いたいとの申入れをしました。(後記のとおり、次回意見陳述が行われます)
また、提出した追加の陳述書について原本確認が行われました。これで合計377通の陳述書が正式に証拠となりました。
続いて、あらかじめ提出してあった、飛行状況を撮影したDVDの上映に移りました。提出してあるDVDは3枚ありましたが、裁判所の判断で、法廷での上映は一番長い最初の1枚だけにとどめることになりました。
1枚しか上映しないことは事前に連絡があったため、弁護団からは3枚すべて上映するよう意見書を提出していましたが、2枚目(パラシュート降下訓練の様子)と3枚目(オスプレイが飛来した際の映像)は、裁判官が別途内容を確認しており、法廷では騒音被害との関係で最も関連性の高い1枚目のみを上映するという裁判所の判断になったということです。
DVDの上映は約30分ほどかかりましたが、住宅地の上空を短時間のうちに軍用機が何度も飛行する様子は、裁判官にも分かりやすく見てもらえたものと思います。惜しむらくは、騒音の迫力が実際よりも軽く聞こえたことと、最近増えている戦闘機の爆音が撮影できていなかったことでしょうか。生の騒音の威圧感や戦闘機の爆音は、検証や原告本人尋問を通じて裁判官に伝えていく必要があります。
進行協議手続
引き続き行われた進行協議期日では、今後の審理計画について協議を行いました。
次回期日には、原告団の代表と弁護団から意見陳述を行うことが決まりました。この訴訟で求めていることの意味、全国で繰り返し訴えられてきた基地公害訴訟をどう解決していくべきなのかを、顔ぶれの替わった裁判所に訴えます。
原告本人尋問の進め方や現地での検証については、今回も詰めた協議が行われましたが、国側の対応の遅れなどもあって、具体的スケジュールを決めるまでには至りませんでした。
次回期日
次回、第10回口頭弁論期日は、
2015(平成27)年7月8日 午後2時~3時
東京地方裁判所立川支部(民事第1部) 101号法廷
です。
今後の裁判日程
また、今後の裁判関係の当面の日程は以下のとおりです。
- 2015.07.08 02:00pm 第10回 口頭弁論
- 2015.07.08 03:00pm 第6回 進行協議(時間が繰り上がりました)
- 2015.09.18 03:00pm 第7回 進行協議(新たに決まりました)
- 2015.10.14 02:00pm 第11回 口頭弁論(新たに決まりました)
- 2015.10.14 03:00pm 第8回 進行協議(新たに決まりました)